Пятигорск Канатная дорога, Pyatigorsk Aerial lift
セルゲイソ連スキーです。ピャティゴルスクにあるソ連時代に作られた古いケーブルカーを紹介します。どうやらソビエト初のケーブルカーとのこと。
このケーブルカーのワゴンは時期は不明ですが置き換え予定だそうです。ロシア語ではケーブルカー(空中のワイヤーを使うもの, Aerial lift )を Канатная дорога と呼びます。
場所
Pyatigorsk はロシア南部、Stavropol Krai の都市です。コーカサス山脈が南にあります。
Пятигорск Pyatigorsk
google mapの評価だと4.6で素晴らしい。
ケーブルカーはピャティゴルスクの中心市街地の東にあります。そこから北にあるマシュラクという山に向かって伸びています。Mashuk Машук は標高993メートルの山です。
ケーブルカースペック
公式 Главная
ケーブルカーの延長は964mで2.5分から3分かかります。8m/secのスピード。乗客は20人です。
справочная информация
Скорость движения вагона 8м /сек
Время проезда в 2.5-4 мин
Вместимость вагона 20 чел
Собственный вес вагона 1032 кг
Полезный вес 2000кг
Длина дороги по несущему канату 964 м.
Перепад высоты 568,8 м
Максимальный угол в пролете З0 гр.
Высота горы Машук 993м
reference Information
Car speed 8m / s
Travel time in 2.5-4 minutes
Carriage capacity 20 people
Net weight 1032 kg
Useful weight 2000kg
The length of the road along the support rope is 964 m.
Height difference 568.8 m
The maximum angle in the span З0 gr.
Mount Mashuk height 993m
歴史
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The Pyatigorsk cable car owes its existence to one single person - V. M. Lezhava, the chief specialist in cable cars at the Gruzgiproshakht Institute. The idea of building a suspension road arose from the designer back in 1957. However, the implementation of the plan began only in 1965. Six years later, on August 24, 1971, the grand opening of a new tourist attraction of the city took place - the first pendulum cableway in the |
1965年に構想が始まりました。института «Грузгипрошахт»のチーフケーブルカー設計者の В. М. Лежава のおかげで誕生しました。
1971年8月24日開業:ソビエトで最初の振り子ケーブルカー(pendulum cableway )です。
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In November 2015, the first reconstruction and modernization of equipment was carried out. Despite the fact that old equipment has served faithfully for over 40 years, passenger safety is paramount. As a result of the work performed, the ropes were replaced, new power units and automation were installed. Repair did not affect the speed of ascent and descent, except that the movement of the wagons became smoother. |
2005年安全のために40年以上使われて古くなったケーブルや設備を新しくしました。しかしスピードは上がりませんでしたが乗り心地はスムーズになりました。
今使っているワゴンは1971年のワゴンなのかと職員に尋ねたら1983年製と言っていました。いったい何が事実なのか…
麓の駅のプレート。
Пассажирская канатная дорога построена Пятигорским сму треста “севкавкур ортремстрои” по проекту института “грузгипрошахт”
Passenger cableway built by Pyatigorsk smu trust “Sevkavkur Ortremstroi” trust according to the design of the institute “gruzgiproshakht”
乗ってみた
麓の駅です。この日はトラムの撮影をしていてケーブルカーに乗るつもりはなかったんですが雲が出てきたので観光することにしました。日中でも8度で寒いです。ピャティゴルスクは山々に囲まれた盆地で近隣の盆地でない街と比べても寒いです。同日のアルマヴィルは天気予報によると12度でした。
ロシア的人気観光地なので小さなワゴンに大勢の人が乗っています。金属感ある室内です。椅子はほとんどなく、床と同じ素材で座ったら冷たそうな椅子が1人分x2か所だけあります。たった3分の乗車だからなのか誰も座らず立って景色を見ています。
これがCCCP最初のケーブルカーか。
雲の中を突き抜けて山頂へ向かいます。ほとんど景色が見えず観光の意味がありません。いや、天気が良ければトラムをずっと撮っていたので文句を言える立場じゃないけど。晴れていたら街が一望できたはず。対向のCCCPケーブルカーは霧の中から現れて霧の中へ去っていきます。霧に覆い隠されているさまはまるで謎に包まれたソビエト社会主義共和国連邦的演出。
山頂に到着すると。
光だ。青空だ… 晴れてる。CCCP崩壊した。陰鬱な麓の街から3分と360ルーブルで素晴らしい景色。暖かいかと言えば風が吹きつけてくるので寒いです。
雲海のちょうど上あたりの標高でした。奥に見えるのは Mt.Elbrus Эдьбурс という標高5642mのコーカサス最高峰です。ロシア連邦内でも最も高い山です。大陸はバカでかいですね。
たった3分で富士山に登頂した人みたいな気分になれます。いや、丹沢か。
曇出てきからトラムやめて観光のためにケーブルカー3分乗ったら富士山登頂した人みたいになった pic.twitter.com/NaO8j1m9Nn
— 石器時代 (@NsaYamamoto) November 13, 2019
マシュラク山頂には不思議なスポットがあります。
ケーブルカー山頂駅を出てすぐ右手、徒歩20秒。
この方角に何とかという町があるの表示は観光地ではよく見かけるものです。しかしここにあるのは気持ち悪いくらいの量。正確に計測はしてませんが1つあたり25本以上、9つあったので最低でも225の都市が書いてあります。殆どはロシアなんですが偶にアスタナとか中國香港など外国もあります。というか中國香港ってお前は中央の回し者か。
ロシアの施工なので方角は誤ってるだろうと思い、以下のサイトを使って後で計算してみたら案の定香港はインド洋の真ん中らへんを指していました。雑すぎる。
新車置き換え
残念ながらソ連最初のケーブルカーの昔ながらの風情あるメタリックなワゴンは消える運命にあります。いつ置き換えるのか係員に聞いたところ、’ニズナーユ(知らない)’,’скоро (soon)’と応えていました。
山頂駅内。2019年に書かれたスケッチが壁に貼ってありました。この他にも3D完成予想図画像も貼ってありました。
RAS русские аттракционные системы
クラスノヤルスク 2019年 デザイナーか誰かのサイン。
このRASという会社はロシアの大きめの街にはどこにでもある観覧車を作っている会社らしく、おしゃれで近代的なワゴンになることでしょう。同時につまらなくなりますね。
営業時間
10時-18時 (11月訪問時)
ただし上に上るのは17時30分まで。
基本年中無休ですがメンテナンスがある可能性はあるようです。
値段
片道:
210RUR
8歳まで 50RUR
5歳まで無料
往復:
360RUR
バス
バスで行くならЖ.Д.Вокзал から1番バスで行けます。15分から30分間隔で出ています。
又は歩いても30分くらいあれば行けます。ピャティゴルスクはソ連風の巨大な歩いても歩いても着かない街ではなくコンパクトな街で観光はしやすいです。
おわりに
ソ連ワゴン。頭の曲線窓なんて最初からあったのか..?
時期は不明ですがもうじきソ連感あるこのワゴンが無くなってしまうとのことなので、ロシア南部に観光しに行く際はぜひ乗ってみてください。